教科書翻訳(2):Theory and Tecnique of Ballroom Dancing
今回はまた別の教科書翻訳。
「Theory and Tecnique of Ballroom Dancing」、Victor Silvester著。
初版が1932年とかなり古く、少し調べたら戦前に翻訳版が出ていたようである。
著者は近代社交ダンス草創期の世界チャンピオンで、引退後は社交ダンス音楽のオーケストラを指揮した。
内容は正統派イングリッシュスタイルの教本であり、今見ても十分勉強になるものである。
以下翻訳。
また、内容がかなり多いので数回に分けて紹介する。
General knowledge
Q1.近代のボールルームダンスはどのような基礎の上に築かれたのか?また、古式のボールルームダンスとどこが異なるのか?
A.近代のボールルームダンスは、歩く時のような自然な動きを基にしている。古式のボールルームダンスはバレエの技術を基に構築されていた。脚は外開きであり、多くのステップはほとんどが足部の母指球で行われた。近代の形式において脚はほぼまっすぐに保たれかかとがかなり使われるようになった。
もう一つ近代のボールルームダンスの重要な特徴として体を使うことがあげられる。ほとんどのターンするステップを行うために、ターンは体(Contrary Body Movement)から始められる。古い様式ではContrary Body Movementがなく、今日のように脚が体の動きを追う代わりに体は単純に脚の動きを追っていた。
Q2.近代のボールルームダンスはどのような基礎の上に成り立っているのか?
A.人体に適合する力学の法則である。
Q3.どういうことを意味しているか詳しく説明して欲しい。
A.ボールルームダンスを踊る際に行うこと全てには理由があり、それはそうすることが最も自然な方法であったり一番楽(※comfortable)だからである。最も自然で楽なものは常にもっとも優美であり最小限の努力しか要求しない。
パートナーと相対して近くにいる場合、結果として演じることができる足形やターンの数は制限される。たとえば絶対に、ある方法において正しい足でターンしなくてはならない。まちがった足でターンすれば転んでしまう。ある場所でかかとを使う、これはそうするのがより楽で疲れないからである。他の場所で母指球を使う、これはより簡単で自然だからである。
このように近代のボールルームダンスを踊る際に行うこと全て―全てのステップ、全ての足型、バランス、スウェイ、CBMもしくはどのように名づけてもいいけれども―は人体に対する力学の法則によって司られている。
Q4.前に動くとき、思い切り歩幅を伸ばした後は足部のどの部分が最初に床に着くのか?
A.ヒールである。
(※この後たびたび「ヒール」という言葉が出てくるが、これは日本語の「かかと」と必ずしも同じではないことに注意が必要だと思う。英英辞典での「heel」の定義は「the back part of the human foot below the ankle」であり、いわゆる「かかと」以外の部分、例えば土踏まずなども含んでいるだろうことは覚えておいたほうがよい)
Q5.前に動くときは常にヒールから着くのか、それとも例外があるのか?
A.もちろん1,2の例外はあり、ワルツで前方に動く足型の2歩目と3歩目やフォックストロットの3ステップの2歩目がそうである。こういった前方へのステップはライズが原因で母指球が最初に着く。
Q6.後ろへ動くとき、思い切り歩幅を伸ばした後は足部のどの部分が最初に床に着くのか?
A.つま先か母指球である。
Q7.後ろへ動くときは常につま先や母指球から着くのか、それとも例外があるのか?
A.例外はない。常につま先か母指球が初めに着く。
Q8.前後へステップするとき、体のどの部分から足を出すべきか?
A.常に股関節(※hip)からである。
Q9.踊るとき膝は固めるのか、まっすぐにするのか、リラックスさせるのか、それとも曲げるのか?
A.膝は自然にまっすぐになっているように見えるべきなのだが、実際は全力の歩幅以上に足を出し、その直後踏み出した足がまっすぐになっている以外はいつでもリラックスしている。サポーティングレッグ―体重を運んでいる足―は常に自然にリラックスしており、曲がっているわけではない。ここには大変な違いがある。これは「硬い」外見を防ぎ、柔らかい動きの裏付けとなる。
Q10.曲がった膝が引き起こす問題は何か?
A.股関節からではなく膝から足を出すことによってバランスが全て間違ったものとなる。ヒールの代わりに母指球を使いすぎるようになり、股関節が落ちることで前方に傾斜している印象を与えてしまう。曲がった膝はあなたのパートナーにとって一番嫌なものである。
Q11.ボールルームダンスにおいてつま先は外開きにするか?
A.しない。つま先は完全にまっすぐである。
Q12.なぜボールルームダンスでは柔軟な足首と足の甲が重要なのか?
A.足首と足の甲の筋肉が柔らかくしなやかでないと体全体のバランスがひっくり返って(※upset)しまうからである。例として、後退する際つま先から足を着くために足首を使う必要がある(つま先の先端ではなく、つま先からである)。足を思い切り伸ばしたとき母指球から着くと、歩幅が10から12cm程度短くなってしまう。
大部分の人は教えられるまで足首を使わない。
Q13.ボールルームダンスにおいて基本的・原理的なターンはいくつあるか?
A.2つある。ナチュラルもしくは右回りのターンとリバースもしくは左回りのターンである。
Q14.前に動いていてナチュラルターンしたいとき、どちらの脚でターンするのか?
A.右足である。
Q15.同様にリバースターンはどうか?
A.左足である。
Q16.後ろに動いていてナチュラルターンしたいとき、どちらの脚でターンするのか?
A.左足である。
Q17.同様にリバースターンはどうか?
A.右足である。
Q18.前方に動いていてターンしているとき、足のどの部分でターンするのか?
A.ターンしようとするステップでは常に、ヒールが着いたら即座に足全体に移行しつつ、直後にターンするため足の母指球へ移る。実際のターンは「常に」母指球で行われる。
Q19.後方に動いていてターンしているとき、足のどの部分でターンするのか?
A.足の母指球でターンを始め、それから行おうとするターンの種類によってヒールで終えるか母指球で終える。
Q20.バランスとは何か?
A.体重の正確な分配(※correct distribution of the weight of the body)である。
Q21.踊る際に体重はどこにあるのか?
A.両足の間に均等に配分されるべきである。
Q22.最高の結果を得るために、体重移動について最も良い考え方は何か?
A.動く方向の前後に関わらず、いかなるときも前方に―あなたのパートナーに向かって―あるべきである。前に動くときはパートナーを押し倒そうとするように、後ろに進むときはパートナーを止めようとするように考える。
Q23.それは前方に体重を保つためには前に傾かなければならないということか?
A.違う。自然に直立した状態である。
Q24.前に動くとき体重がどう運ばれるか簡単に説明して欲しい。(フォワードバランス)
A.前にステップし始めたとき体重は後ろ足になくてはならない。足を思い切り伸ばして出した瞬間の体重は中央にある。その直後体重は前足に移る。
Q25.ダンサーが前に動くとき相手のつま先を踏んでしまう原因は何か?
A.体重が前方の代わりに後ろへ保たれていることである。
Q26.後ろへ動くとき体重はどう運ばれるか簡単に説明して欲しい。(バックバランス)
A.後ろへステップし始めたとき体重は前足になくてはならない。足を思い切り伸ばして出したすぐ後の体重は中央にある。その直後体重は後ろ足に移る。
Q27.後退するときに体重が後ろへ運ばれるのはどう防ぐか?
A.脚を股関節から十分に振り、もう一方の足が通過するまで出した足のヒールを下ろさないことである。
Q28.Contrary Body Movement(※以下CBM)とは何か?
A.反対側にある股関節と肩を出している脚に向けてターンさせることである。左足で前方へステップする場合、右の股関節と肩が前方にあり、逆も同様である。右足で後ろへステップする場合、左の股関節と肩が後ろにあり、逆も同様である。
Q29.ステップした後で反対の股関節と肩をターンするのか?
A.違う。股関節と肩はステップと同時にターンする。
Q30.なぜCBMを使うのか?
A.第一により楽にターンするのを助けてくれるから、第二にダンスの見た目が全く異なるからである。CBMは優れたダンサーと平凡なダンサーとの差を特徴付けるものである。
Q31.CBMはボールルームダンスの全てのステップで使うのか?
A.そうではない。異なるダンスのあるとき、ある場所のみにおいてである。CBMはほとんど全てのターンする足型で使われる。
Q32.CBMの使用に関するよくある間違いは何か、またそれはどうやって改善するのか?
A.体を股関節の上ではなく腰の上からターンしてしまうことである。体は常に一つのものとして、股関節と肩を一直線にしてターンさせる。これを補助する有用な手がかりは、CBMを使う全てのステップで後退する足をわずかに内側にターンさせると考えることである。
実際には後退する足は内側に入るわけではなく、CBMを使うことによって向こうとしている道を指し示しているだけである。
CBMを使うとき、やりすぎないように注意する。CBMはほんのわずかに使われるものである。
Q33.Contrary Body Movement Positon(※以下CBMP)とは何か?
A.自分の体をわずかに横切ってステップするとき(すなわち左足で右方向へ横切るとき、もしくは右足で左方向へ横切るとき)、自分の体の位置を回転させたり変えたりしないと最終的な位置はCBMを使った場合と非常によく似ているものになる。これがCBMPとして知られているものである。
Q34.CBMPはいつ起こるのか?
A.ほとんどの「アウトサイド」ステップ、パートナーのアウトサイドに足を出すときに起こる(アウトサイドステップの定義を参照のこと※Q65.)。CBMPはタンゴでも起こり、さらにいくつかの例が他のダンスでもある。
Q35.CBMとCBMPを区別するのは簡単か?
A.一般的には簡単だが、いくつかの例ではあまりにCBMとCBMPの境界線が近いため実際に二つを分けることが不可能なことがある。
Q36.ライズアンドフォールとはなにか?
A.足の母指球での上昇と、それに続く下降。これはいくつかの足型(特にクイックステップ)へ体の優美な波状運動を与え、楽な(※effortless)前進を助けるために導入された。
追記:最も重要で覚えておくべきことは、全てのライズアンドフォールはステップの「終わり」すなわち「次のステップが行われるのと同時に」起こるということである。突然伸び上がってから次のステップを行うべきではなく、次のステップを行うと同時にライズすべきなのである。全く同じことがロアーにも言える。
「Theory and Tecnique of Ballroom Dancing」、Victor Silvester著。
初版が1932年とかなり古く、少し調べたら戦前に翻訳版が出ていたようである。
著者は近代社交ダンス草創期の世界チャンピオンで、引退後は社交ダンス音楽のオーケストラを指揮した。
内容は正統派イングリッシュスタイルの教本であり、今見ても十分勉強になるものである。
以下翻訳。
また、内容がかなり多いので数回に分けて紹介する。
General knowledge
Q1.近代のボールルームダンスはどのような基礎の上に築かれたのか?また、古式のボールルームダンスとどこが異なるのか?
A.近代のボールルームダンスは、歩く時のような自然な動きを基にしている。古式のボールルームダンスはバレエの技術を基に構築されていた。脚は外開きであり、多くのステップはほとんどが足部の母指球で行われた。近代の形式において脚はほぼまっすぐに保たれかかとがかなり使われるようになった。
もう一つ近代のボールルームダンスの重要な特徴として体を使うことがあげられる。ほとんどのターンするステップを行うために、ターンは体(Contrary Body Movement)から始められる。古い様式ではContrary Body Movementがなく、今日のように脚が体の動きを追う代わりに体は単純に脚の動きを追っていた。
Q2.近代のボールルームダンスはどのような基礎の上に成り立っているのか?
A.人体に適合する力学の法則である。
Q3.どういうことを意味しているか詳しく説明して欲しい。
A.ボールルームダンスを踊る際に行うこと全てには理由があり、それはそうすることが最も自然な方法であったり一番楽(※comfortable)だからである。最も自然で楽なものは常にもっとも優美であり最小限の努力しか要求しない。
パートナーと相対して近くにいる場合、結果として演じることができる足形やターンの数は制限される。たとえば絶対に、ある方法において正しい足でターンしなくてはならない。まちがった足でターンすれば転んでしまう。ある場所でかかとを使う、これはそうするのがより楽で疲れないからである。他の場所で母指球を使う、これはより簡単で自然だからである。
このように近代のボールルームダンスを踊る際に行うこと全て―全てのステップ、全ての足型、バランス、スウェイ、CBMもしくはどのように名づけてもいいけれども―は人体に対する力学の法則によって司られている。
Q4.前に動くとき、思い切り歩幅を伸ばした後は足部のどの部分が最初に床に着くのか?
A.ヒールである。
(※この後たびたび「ヒール」という言葉が出てくるが、これは日本語の「かかと」と必ずしも同じではないことに注意が必要だと思う。英英辞典での「heel」の定義は「the back part of the human foot below the ankle」であり、いわゆる「かかと」以外の部分、例えば土踏まずなども含んでいるだろうことは覚えておいたほうがよい)
Q5.前に動くときは常にヒールから着くのか、それとも例外があるのか?
A.もちろん1,2の例外はあり、ワルツで前方に動く足型の2歩目と3歩目やフォックストロットの3ステップの2歩目がそうである。こういった前方へのステップはライズが原因で母指球が最初に着く。
Q6.後ろへ動くとき、思い切り歩幅を伸ばした後は足部のどの部分が最初に床に着くのか?
A.つま先か母指球である。
Q7.後ろへ動くときは常につま先や母指球から着くのか、それとも例外があるのか?
A.例外はない。常につま先か母指球が初めに着く。
Q8.前後へステップするとき、体のどの部分から足を出すべきか?
A.常に股関節(※hip)からである。
Q9.踊るとき膝は固めるのか、まっすぐにするのか、リラックスさせるのか、それとも曲げるのか?
A.膝は自然にまっすぐになっているように見えるべきなのだが、実際は全力の歩幅以上に足を出し、その直後踏み出した足がまっすぐになっている以外はいつでもリラックスしている。サポーティングレッグ―体重を運んでいる足―は常に自然にリラックスしており、曲がっているわけではない。ここには大変な違いがある。これは「硬い」外見を防ぎ、柔らかい動きの裏付けとなる。
Q10.曲がった膝が引き起こす問題は何か?
A.股関節からではなく膝から足を出すことによってバランスが全て間違ったものとなる。ヒールの代わりに母指球を使いすぎるようになり、股関節が落ちることで前方に傾斜している印象を与えてしまう。曲がった膝はあなたのパートナーにとって一番嫌なものである。
Q11.ボールルームダンスにおいてつま先は外開きにするか?
A.しない。つま先は完全にまっすぐである。
Q12.なぜボールルームダンスでは柔軟な足首と足の甲が重要なのか?
A.足首と足の甲の筋肉が柔らかくしなやかでないと体全体のバランスがひっくり返って(※upset)しまうからである。例として、後退する際つま先から足を着くために足首を使う必要がある(つま先の先端ではなく、つま先からである)。足を思い切り伸ばしたとき母指球から着くと、歩幅が10から12cm程度短くなってしまう。
大部分の人は教えられるまで足首を使わない。
Q13.ボールルームダンスにおいて基本的・原理的なターンはいくつあるか?
A.2つある。ナチュラルもしくは右回りのターンとリバースもしくは左回りのターンである。
Q14.前に動いていてナチュラルターンしたいとき、どちらの脚でターンするのか?
A.右足である。
Q15.同様にリバースターンはどうか?
A.左足である。
Q16.後ろに動いていてナチュラルターンしたいとき、どちらの脚でターンするのか?
A.左足である。
Q17.同様にリバースターンはどうか?
A.右足である。
Q18.前方に動いていてターンしているとき、足のどの部分でターンするのか?
A.ターンしようとするステップでは常に、ヒールが着いたら即座に足全体に移行しつつ、直後にターンするため足の母指球へ移る。実際のターンは「常に」母指球で行われる。
Q19.後方に動いていてターンしているとき、足のどの部分でターンするのか?
A.足の母指球でターンを始め、それから行おうとするターンの種類によってヒールで終えるか母指球で終える。
Q20.バランスとは何か?
A.体重の正確な分配(※correct distribution of the weight of the body)である。
Q21.踊る際に体重はどこにあるのか?
A.両足の間に均等に配分されるべきである。
Q22.最高の結果を得るために、体重移動について最も良い考え方は何か?
A.動く方向の前後に関わらず、いかなるときも前方に―あなたのパートナーに向かって―あるべきである。前に動くときはパートナーを押し倒そうとするように、後ろに進むときはパートナーを止めようとするように考える。
Q23.それは前方に体重を保つためには前に傾かなければならないということか?
A.違う。自然に直立した状態である。
Q24.前に動くとき体重がどう運ばれるか簡単に説明して欲しい。(フォワードバランス)
A.前にステップし始めたとき体重は後ろ足になくてはならない。足を思い切り伸ばして出した瞬間の体重は中央にある。その直後体重は前足に移る。
Q25.ダンサーが前に動くとき相手のつま先を踏んでしまう原因は何か?
A.体重が前方の代わりに後ろへ保たれていることである。
Q26.後ろへ動くとき体重はどう運ばれるか簡単に説明して欲しい。(バックバランス)
A.後ろへステップし始めたとき体重は前足になくてはならない。足を思い切り伸ばして出したすぐ後の体重は中央にある。その直後体重は後ろ足に移る。
Q27.後退するときに体重が後ろへ運ばれるのはどう防ぐか?
A.脚を股関節から十分に振り、もう一方の足が通過するまで出した足のヒールを下ろさないことである。
Q28.Contrary Body Movement(※以下CBM)とは何か?
A.反対側にある股関節と肩を出している脚に向けてターンさせることである。左足で前方へステップする場合、右の股関節と肩が前方にあり、逆も同様である。右足で後ろへステップする場合、左の股関節と肩が後ろにあり、逆も同様である。
Q29.ステップした後で反対の股関節と肩をターンするのか?
A.違う。股関節と肩はステップと同時にターンする。
Q30.なぜCBMを使うのか?
A.第一により楽にターンするのを助けてくれるから、第二にダンスの見た目が全く異なるからである。CBMは優れたダンサーと平凡なダンサーとの差を特徴付けるものである。
Q31.CBMはボールルームダンスの全てのステップで使うのか?
A.そうではない。異なるダンスのあるとき、ある場所のみにおいてである。CBMはほとんど全てのターンする足型で使われる。
Q32.CBMの使用に関するよくある間違いは何か、またそれはどうやって改善するのか?
A.体を股関節の上ではなく腰の上からターンしてしまうことである。体は常に一つのものとして、股関節と肩を一直線にしてターンさせる。これを補助する有用な手がかりは、CBMを使う全てのステップで後退する足をわずかに内側にターンさせると考えることである。
実際には後退する足は内側に入るわけではなく、CBMを使うことによって向こうとしている道を指し示しているだけである。
CBMを使うとき、やりすぎないように注意する。CBMはほんのわずかに使われるものである。
Q33.Contrary Body Movement Positon(※以下CBMP)とは何か?
A.自分の体をわずかに横切ってステップするとき(すなわち左足で右方向へ横切るとき、もしくは右足で左方向へ横切るとき)、自分の体の位置を回転させたり変えたりしないと最終的な位置はCBMを使った場合と非常によく似ているものになる。これがCBMPとして知られているものである。
Q34.CBMPはいつ起こるのか?
A.ほとんどの「アウトサイド」ステップ、パートナーのアウトサイドに足を出すときに起こる(アウトサイドステップの定義を参照のこと※Q65.)。CBMPはタンゴでも起こり、さらにいくつかの例が他のダンスでもある。
Q35.CBMとCBMPを区別するのは簡単か?
A.一般的には簡単だが、いくつかの例ではあまりにCBMとCBMPの境界線が近いため実際に二つを分けることが不可能なことがある。
Q36.ライズアンドフォールとはなにか?
A.足の母指球での上昇と、それに続く下降。これはいくつかの足型(特にクイックステップ)へ体の優美な波状運動を与え、楽な(※effortless)前進を助けるために導入された。
追記:最も重要で覚えておくべきことは、全てのライズアンドフォールはステップの「終わり」すなわち「次のステップが行われるのと同時に」起こるということである。突然伸び上がってから次のステップを行うべきではなく、次のステップを行うと同時にライズすべきなのである。全く同じことがロアーにも言える。
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