社交ダンスがうまくなるための諸原則

今日は社交ダンスが上手になるためのいくつかの原則について紹介したい。

社交ダンスに限らず、何か上達したいものがあれば毎日行うのが常識である。
これはスポーツ科学的には「持続性の原則」という。
「継続は力なり」というが、この原則を正確に言い当てたものだと言える。
1週間に1回しか練習しない人より、5,6回練習する人の方がより早く上達するのは誰が考えても明らかである。

では、ただ練習していればいいかというとそういうわけではない。
よくパーティーなどでダンス歴十何年という人がいるが、失礼ながらあまり踊れない人が多いように感じる(全員が全員踊れないわけではない。パーティーに来る人で素晴らしいダンサーもたくさんいる)。
大学生になってからダンスを始めた、経験的には数年しかない学連ダンサーの方が優れているのはよくあることだ。
前者と後者の違いは練習のきつさである。
学生はそれこそ狂ったようにほとんど毎日練習し、合宿ともなると怪我人や倒れる人が続出するぐらいハードなメニューをこなす。
倒れるほどハードなのはどうかと思う面もあるが、それぐらいやるからこそ4年間という短期間であれだけ上手になるのである。
これはスポーツ科学的には「過負荷の原則」という。
ある程度きついメニューをこなさなければ効果は上がらないのである。

では、毎日きついメニューをやっていれば上手になるのかというと、これも必ずしもそうではない。
確かに上手にはなるだろうが、嫌々やっていては何より自分のやる気が上がらずせっかくのメニューも効果がいま一つとなってしまう。
好きなこと・興味のあることはすぐに上達するが、嫌いなこと・興味のないことはなかなかうまくならないという経験は誰しもあるだろう。
せっかくうまくなるという目的のために練習するのだから、練習内容に対して積極的に取り組む姿勢を作った方がよい。
これはスポーツ科学的には「意識性の原則」という。
余談だが、練習を適当にこなしていると怪我も多くなる傾向がある。

以上、当たり前といえば当たり前な話ではあるが練習の際に役立ててもらえれば幸いである。

0コメント

  • 1000 / 1000