【新作】何回も海外行けていいですねぇ【第一回:海外航空券の買い方】

それはとある日。
いつものように行きつけの美容室(小栗旬御用達らしい)で髪を切っていたときのことだ。
美容師の先生(僕は彼のことを敬意を込めて先生と呼ぶ)が世間話の合間にこんなことを言ってきた。

「小野さんは何回も海外行けていいですねぇ」

正直これは「なんで東大卒なのにプロダンサーなんかになっちゃったの?」と同じくらいよく聞く言葉である。
しかし僕にとって海外遠征は基本的に勉強と試合のためのものである。
それはまあ当然楽しくないことはないが、それよりも「海外に行った以上成果を出さなくては」とか「少しでも上手くなって来なくては」という意識が強い。

そういう答えを返すと大体の人は「確かにそうか」と納得してくれる。
しかし、「でもやっぱりいいですねえ」と言われることもある。
そしてその日は「そういう日」であった。

そこでふと考えた。

「今回の渡欧で海外遠征も11回を数える。
それに気づいた大輔は思ったのである。
せっかく何回も勉強しに行ってるのだからこの成果をダンスの質以外にも還元すべきでは……?」

と。

ということで、いつもはなんとなく「こういうとこ行きました」程度に書く内容についてもっと突っ込んで書くことにしたのである。

というわけで、第一回目のテーマは「航空券の探し方」。
海外に行くときに欠かせないもの……それは飛行機のチケット。
はじめのうちは日本航空や全日空の券を普通に購入していたものの、ヨーロッパ行きのチケットは正直安くはない。
そのうちに「まず費用を削減するとしたらここだ」と思いつくことになる。

まず方針を立てるべきなのはマイルを貯めるかどうか、というところである。
特にマイルを貯める必要がない、とにかく安く行ければ良いという人は今回のテーマは役に立たないところもある。
が、大半の人はそうではないだろう(と信じたい)。

そこでまず考えるべきなのは航空会社のアライアンスである。

世界には3つの大きい航空会社の連合(アライアンス)があり、基本的には各連合に所属している会社同士で協力しあってビジネスをしている。
例えば同じアライアンス同士であれば搭乗によって貯まるポイントを利用した航空会社ではなく同じ連合の違う会社に付けて、そのポイントで特典航空券を発行したりすることができるなど様々なメリットがある。
日本であればJALがワンワールド、ANAがスターアライアンスというふうに陣営分けされている。

日本にいる以上JALかANAのどちらかを多く利用することになると思うので、まず海外に行くときにどちらのアライアンスを利用するかを決める。
ちなみに僕はスターアライアンスの航空会社を利用することでANAのマイルを貯めている。
ドイツを代表する航空会社のルフトハンザはスターアライアンスなので、というのが理由の一つだ。

こうして利用するアライアンスを決めたら今度はそのアライアンスに所属する航空会社のチケットを探す。
最近ではJALのほうがANAよりも価格が安くサービスも良いと聞いた。
が、価格はともかくサービスに関しては自分が乗っていないので本当かどうかわからない。

僕がいつも使っているのはここである。


他にも色々サイトがあるが、今のところこれが一番使いやすい気がするし大きな問題はなかった。
出発地と目的地を入力して検索するだけなので簡単。
まあどこのサイトも同じ作りといえばそうなのだけど。

今までで一番安かったチケットは1月のトルコ航空成田発イスタンブール乗継ミュンヘン行きで二人で10万円ちょっとだった。
ちなみにこんなに安い理由の一つに、この前年に乗継をするアタテュルク空港を重火器で武装したテロリストが襲撃した事件があったからだと思う。
流石に今はこんな価格のチケットは無いが、探せばヨーロッパ往復で一人7万円程度はある。

JALとかANAで目的地直行便を使った場合一人分の値段でも乗継便の二人分の金額を超えることがしばしばなため、現在僕たちは乗継便しか使わない。
乗継便のメリットとしてはなんと言っても価格が安いこと、乗継いだ空港の雰囲気を楽しめることなどがある。
実際どの空港もそれぞれ独特の雰囲気があり、お国柄を感じさせるのが僕からするととても面白い。

逆にデメリットとしては単純に時間がかかるので体力が必要だということ、経由地で荷物の載せ替えを行うためロストバゲージ(目的地に荷物が届かないこと)が起こる可能性が直行便よりも高いことが挙げられる。
幸い僕たちは今だに荷物の紛失を経験していないが、知り合いのダンサーは不運にもロストバゲージが起こり、それをきっかけに直行便しか使わなくなったという話である。
こればかりは運なので、不安な人は保険のつもりで直行便を利用するのが安心だろう。

さて、いざ利用するアライアンスでいい価格のチケットを見つけても決めるのはまだ早い。
価格以外にもチェックすべきポイントがまだ存在するのである。
例えば安いチケットはマイルの積算率が低いことが多く、マイルを貯めるという意味ではあまり効率的でない(だからといって正規の価格帯のチケットはマイルが貯まるもののそもそもが高すぎるためマイルのために購入するのはあまりいい選択ではない)。

……ちょっとずつのつもりが随分長くなってしまった。
ひとまず第一回の1番はここまでとさせて頂きます。
次の記事は「航空券において価格以外に確認しておくべき点について」です。


Daisuke & Kana

Japanese Professional Ballroom Dancer

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