変化

以前はつまらないもの、取るに足らないと思っていたもの。
そういうものに価値があることに気づく。
そんな経験が最近増えてきた。

例えば、以前は小難しい言葉を使って表現されたものを熱心に読む一方で、簡単なことばだけを使った文章は無意識に頭から小馬鹿にしていたように思う。
自分が徐々に難しい文章が読めるようになっていく過程で起こったことのような気がするが、あまりよいことではない。
自分が何か文章を書いた時、難しい単語を使って一見それなりに文章が形になったように見えたが、実は内容が簡単なことばで一言ふたことで言えてしまうなんて事態がこれまで腐る程あったからだ。

どうしても専門用語なりあまり一般に馴染みの無い文句を使わなければならない時はあるだろうが、可能な限り易しい言葉でそれを表現できる能力がとても大事なのだと思う。
ある単語を自分の言葉で言い換えることができないということは、言葉に振り回されてその内容をしっかり理解していないということだからだ。

やさしく、分かりやすく書いてあるものの価値を素直に感じられるようになってきたのは最近の話で、それまでは「言葉が簡単なら内容も大したことない」という変な信念みたいなものに捕らわれていたなと思う。
これはあくまで一例で、他にもいろんな偏見やらなんやらで僕はいっぱいなのだろう。
ダンスを初めとする自分の生活を通じて、こういった妙な癖に一つ一つ気づいていく。
自分なりに、それを変えていく。

こうやって変化し続けていくことが人生の目的の一つなのかなと最近考えている。

iPhoneからの投稿

Daisuke & Kana

Japanese Professional Ballroom Dancer

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