中国あるある
中国に行くと英語が通じないことが多いのでがんばって中国語を使う。
はじめて中国に行ったときは中国語を聞いても何がなんだかさっぱりわからなかったのが、今では時々単語を聞き取れるところまでなんとかこぎつけた。
取りあえず中国語と韓国語の違いははっきりわかる(別に勉強しなくても両言語の違いはわかる人が多そうだけども……)。
そうして中国語に少し慣れてきた頃、事件は起こった。
まあ大層なことではないが聞いて頂きたい。
飛行機に乗ったときのことだ。
最近は中国のJALかANAみたいな存在である中国国際航空、エアチャイナに乗ることが多い。
理由は安いこと、スターアライアンスのメンバーなのでANAのマイルが貯まることの2つ。
インターネットでの評判は散々だが、よく利用する身としては期待しすぎなければべつに問題ない、という感じだ。
航空機の乗務員はさすがに英語を話せる人々なので、こちらが中国人でないとわかるとすぐに言語を切り替えて対応してくれる。
でもこっちも中国語を少しかじっている身。
試してみたくて中国語で話しかけてみるのである。
「Would you like some drink?(お飲み物はいかがでしょうか)」と言われ、僕は「花茶 huā chá」と答えた。
花茶は中国語でジャスミンティーの意味。
カタカナで発音すれば「ファーチャー」、とでも書けるだろうか。
乗務員さん(女性)は笑顔でOK、と言って飲み物を注いでくれた。
(やったぜ、通じたぜ)とホクホク顔で待っていると、「コップに入った水」を渡された。
あれ?
ジャスミンティーって言ったよね?
なんかおかしいよね?
そういうオーラを出しつつ女の人を見ると向こうも「?」といった顔でこちらを見ている。
僕は聞いた。
「ほぁちゃー?」
彼女は言った。
「Yes, water」
huā chá……ホアチャー……ほぁちゃー……ふぅぉーたゃー……ウォーター……Water!
ああ、そうか。
発音が悪すぎて通じなかったんだ。
僕は乗務員さんにそっと「OK」と伝え(これは通じた)、プラカップの水を音もなくすすった。
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