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パリ同時多発テロ 「私は君を憎まない。君の負けだ」犠牲者遺族のメッセージ、共感呼ぶ

【パリ=森浩】パリ同時多発テロをめぐり、被害者家族や事件に遭遇した関係者の悲しみは癒えないが、約90人が死亡したバタクラン劇場で妻を失った男性のメッセージが共感を呼んでいる。妻への変わらぬ愛を打ち明けた上で、テロリストが望むであろう憎しみを抱いていないとあえて言及し、テロリストの負けであることを宣告している。当事者はテロへの怒りを抱きつつ、立ち上がろうとしている。

 「金曜の夜、君はかけがえのない命を奪った。私の人生最愛の人であり、私の息子の母の命を」

 フェイスブックでテロリストへの手紙という形でメッセージを発信したのはアントワーヌ・レリスさん。バタクラン劇場で妻のエレーヌさんをテロリストに射殺された。

 13日に自宅からバタクラン劇場へと見送ったが、数日後、エレーヌさんは無言の帰宅となった。

 「今朝、何日も何日も待った末にようやく彼女に会えた。彼女はいつも通り美しかった。金曜の夜に去ったときと同じように。どうしようもなく恋に落ちてしまった12年前のように」

 愛する人の命を奪ったテロリストたちには「もちろん、私は痛みに打ちのめされている。君に小さな勝ちを譲ろう」とした上で、こう呼びかけた。「私は君に憎しみを贈りはしない。君はそれを望んでいるだろう。君が僕がおびえることを、安全のため自由を犠牲にすることを、期待していただろう。君の負けだ」

エレーヌさんが死亡したバタクラン劇場で、事件発生時に公演していた米ロックバンド「イーグルス・オブ・デスメタル」も18日、初めてバンドとしての公式のメッセージを発表。「愛は憎しみに打ち勝つ」とした上で、「テロリズムに脅かされる全ての皆様と悲嘆を共有する。ベストを尽くし助け合うことで愛が邪悪に勝つことができる」と訴えた。

 バタクラン劇場で友人を失ったウーゴ・タマスさん(30)は、産経新聞の取材に「怒って被害者が帰ってきたらいいがそうではない。われわれは耐えて、立ち上がっていかなくてはならない」と話した。

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産経新聞は最近内容がなぁと思って見てましたが、これは素晴らしい記事。
奥様をテロで失ったフランス人男性の言葉にただ頭を垂れるのみ。
僕が仮に同じ目に遭ったらどう考えるだろうか?

恐らく、この人のようにはなれないだろうと思う。
欧州は現在右傾化への懸念が囁かれてますが、やはりフランスはフランス革命の起こった国だけはあるんだなあ、と思いました。
あれだけの血を流して得た「自由」は、本当に重い価値としてしっかり根付いていると感じます。

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