読書

割と好きな漫画家の人が書いたエッセイを読む。

この人は女性の視点から世の中を穿って見る作風がとても面白い。
この作品は2010年の11月に長女を出産したあたりから始まる育児エッセイなのだが、読み始めたら独自の言語センスや高い文章力にぐいぐい引き込まれてしまった。
人にもよるだろうが、一ページに二、三回は笑う。

内容は他愛もないことばかりで、長女の「はるまき」が育っていく様子がとても愛らしくて微笑ましい。
「理系思考」と表現される旦那さんのちょっと変わった子育てっぷりも面白い。
赤ちゃんがいる日常ってこんな感じかなあ、と思わせる。

しかし、ある時期から日記の内容に深刻さが混じりだすようになる。

2011年3月からである。
それまで各章の初めにははるまきちゃんのかわいい写真が使われているが、2011年3月は作者が地震の時買い物をしていた肉屋のレシートになっている。
背景はまっ黒。

4月にはまた元に戻るのだが、久しぶりにあの日のことを思い出すと同時に、子供をもった母親のあの時の気持ちが少し理解できた。

面白いのでぜひ読んでみてください。

Daisuke & Kana

Japanese Professional Ballroom Dancer

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