わかった

今更ながら。

僕が今ここでこうしてそこそこ健康で、好きなダンスを仕事にして、それなりに暮らしていけて、今のところ実際の役に立ってないけどまあ多少は学歴もあって、そのおかげもあってか少しは人に信頼もしてもらって、なんとかかんとか暮らして行けているのは、別に僕が努力したからではない。

わかりやすいところで言えば、自分が頑張ったから東大に入れたような気がしていた。
学生時代も、ついでに言えば最近まで
、自分が頑張ったからダンスの成績が上がったような気がしていた。
自分の頑張り次第で、物事はいくらでも改善するはずだと思っていた。

でもそれは、言ってしまえば傲慢で思い上がった考えだ。
他人の力を借りたことが無いとでも思っていたのだろうか?
自分さえ努力すれば結果が出るなら、結果が出ないのは努力しなかった、努力が足りなかったということになってしまうし、何より他者と自分との関わりという視点が全くなかった。

ドラゴンボールという漫画を知らない人はいないと思うからあまり説明はしない。
孫悟空という主人公が敵と戦い、自分を高めていく話だ。
最強の戦士である悟空の最大の技は、悟空自身のパワーを使うものではない。

周囲の人、動物、植物、自然環境、果ては星々から少しづつエネルギーをもらい、ぶつける。
その威力は凄まじいもので、いかに最強の戦士である悟空でも、一人ではとても出せない桁外れの規模になる。
この技の名前は元気玉という。

僕は悟空ではないから元気玉は出せないけど、それでも気がついた。
元気玉の形でなくても、僕もまた周囲からエネルギーをたくさんたくさんもらっているのだ。
両親や友人、先生、お客さん、それ以外にもいろいろな人たちの善意と思いやり、温かみと厚意、寛容と赦しが今現在までの僕を形づくって在る。

自分の力なんて、たかが知れたちっぽけなものだ。
周囲の人たちから助けられ、励まされ、応援してもらえる大きな暖かい力があるからこそ、僕がこうして生きていられる。
ありがたいことだ。

今更ながらやっと気づけた。














『遅いよ、小野くん』

ハイ、市三先生( ̄^ ̄)ゞ



iPhoneからの投稿

Daisuke & Kana

Japanese Professional Ballroom Dancer

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