オリバー・ウェッセル・サーホーン先生の本
こんな本。
2010年に亡くなってしまわれたドイツ人の先生の著作。
タイトルは"Music was my forst love"。
同名の曲からとったみたいです。
内容はオリバー先生の自伝で、どんな子供時代を過ごしたかやダンスとの出会い、憧れのスターたちのことなどが書かれています。
オリバー先生はウィリアム・ピノというすごい選手の師匠でレッスンDVDも出していたり、ビル・アービン先生というチャンピオンの弟子として、彼の教えを著作にまとめたものを出版していて日本語にも翻訳されています。
そちらのタイトルは「Irving Legacy」です。
話は戻って、自伝の中にとてもよい記述があったので少しメモしておきます。
オリバー先生は俳優や歌手などのスターたちがどのように他人よりも輝き、自分の長所を出しているかにとても興味があった、という話から始まります。
以下簡単な訳。
これはダンスでも同じではないだろうか?ダンサーはそれぞれ基本的な知識、姿勢、動きやダンスに特有の下半身の動きを学んでいる。これはダンサーにとって道具である。この道具を使って何が出来るか、という個性がトップ選手とその他を分けているものだ。今日、残念なことにほとんどのカップルは似たようにみえる。私はこういった残念なカップルはジャッジの注意を引いて、点数をもらおうとしていると率直に信じている。勝利するカップルの真似をして、自分自身の道具を使って何かを見せることをしていないのだ(フランク・シナトラは絶対に第二のビング・クロスビーになりたいと思っていなかった!)そういったわけで、大きな競技会で私が最終的な勝者ではなく良質なベーシックを元になにかしらの個性を出しているカップルに良い点をつけるといったことが起こる。これは今に至っても変わっていない。進化の助けになる要素を見つけるために、私は各分野で頂点を極めた人間について書かれた本やそういった人が書いた本を読み漁った。
訳終わり。
うーん、いいこと言っとる。
さすがオリバー先生。
また他にも紹介したいと思います。
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