心を鍛える

とは言いますが、心は目に見えないのですね。
見えないものは鍛えられたのかそうでもないのか、正直定かではないです。
「間接的にそれを反映していると考えられる何か」から類推するしかありません。

類推する元の対象が間違っているかもしれません。
推測した状態が間違っていることも往々にしてあります。
何回も失敗して精度を上げていくより他はないような気がします。

ダンスは体の運動ですが、踊りの内容は本人の精神状態に大きく影響を受けます。
これは一回限りのことではなく、毎日の練習やその成果も当然同じ事が言えると思います。
特に練習は、一時的な精神状態のみならずその人が持っている考え方や価値観が大きく反映されるはずです。

これは多分ダンスに限ったことではないですが、何かを上達しようと思ったらまず自分の中にある思考や価値基準を再検討しているのがいいような気がします。
なにかの足型がうまくできない、ホールドが崩れるなど練習すればいろいろ具体的な問題が出てきますが、あくまでそれは技術的な内容で、車の片方の車輪でしかないのではないかと思うのです。
こういったある意味わかりやすい諸問題に比べて、日常の練習に影響を及ぼす「心」に対するケアが少ないと感じます。

自戒を込めて。