背中を意識する

最近よく背中のことを考えている。
背中を動かす感覚は日常的にほとんど意識しない。
しないのだが、上手な人が踊る時は全身をフル稼働させているはずである。

普段暮らしていると体の中でも細かいところは意識せずに生活できてしまうのだが、そもそもこれが現代社会の日常に潜む罠である。
水のような重いものを運んだりしなくてもいいし、食材を得るために野山をかけずり回らなくてもいい。

こういう暮らしを獲得したことのメリットは計り知れないが、一方で体を動かす機会は極端に減少した。
これは一つのチャンスであると僕は思う。
たとえば練習の間だけ、レッスンの間だけ背中のことを意識する人と、日常でも意識を持っている人では1週間でもかなりの差が生まれるだろう。

これは全てのレベルのダンサーに言えることだと思う。
僕も偉そうにこんなことを書いているが、振り返って自分がふと気づいたときに背中が活きているかどうか。
そんなことを考えている。

Daisuke & Kana

Japanese Professional Ballroom Dancer

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