思考の瞬発力

人に言われたことを理解するのは比較的早い方だと思う。
人に自分が考えていることを言葉で伝えるのは、どちらかといえば不得手なのではないかと感じる。
自分の考えを正確に言語化しようとする癖があるから、それがかえってコミュニケーションを妨げている面があるのだろう。

小さい頃からよく口喧嘩で負けていた。
相手の言っていることを理解し、自分なりの反論を考え、それを言葉にする。
このプロセスを瞬間的に行わなければならないのが口論・ディベートなどの場面であり、そこには正確さよりもむしろ手数の多さ、速さが求められる。

言っていることは後から考えたらむちゃくちゃもいいところなのに、勢いに負けて口ごもってしまう。
結果さらに相手を勢いづかせ、ますます何も言えなくなる。
最終的には負けることになる。

子供の時から、この手のものに負けて悔しい思いをしてきた。
時には自分はなんて頭が悪いんだと自己嫌悪に陥ったこともある。
しかし、最近そういう能力は自分に必要ないのではないかと思う時がある。

必要なのはあくまで浅くて速い意見を連発できる瞬発力ではなく、遅くても深い考えを生み出せる、どちらかといえば持久力に近い力なのではないか。
これは当然ディベートや口喧嘩の場面には向かないが、そもそもそういったものに長けていても今の自分にとってはあまり意味がない。
そんなことを少し考えた。

Daisuke & Kana

Japanese Professional Ballroom Dancer

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